自分だけのオシャレな設計で住宅を建てることができるデザイナーハウスですが、東京で建築する上で注意しないといけない点がいくつかあります。今回は、東京でデザイナーハウスを建てる上での注意点を紹介していくので、参考にしてみてください。
デザイン重視で機能性や生活環境を考慮していない
東京でデザイナーハウスを作るのであれば、デザイン性を重視するのは当然のことです。しかし、デザインを意識するあまり、機能性や生活環境を考慮していない設計にしてしまうと、後が大変です。
機能性や生活環境を考慮しないと、どのようなことが起きるのか、詳しく紹介していきます。
・部屋のデザインにより使い勝手が悪い
東京でデザイナーハウスを作ることを目的とするあまり、生活しやすい構造に設計出来ていないことがあります。特に、部屋のデザインを丸くすることで、無駄なデッドスペースが生まれることに繋がるので、もったいない空間が出来てしまう恐れがあるのです。
事前に確認をとって了承したにも関わらず、結局は使い勝手が悪く、住みにくい家になってしまう可能性があります。丸いデザインは、生活がし辛くなることを意識して想定しておくことが大切です。
・空間が広く熱効率が悪い
上質なデザイナーハウスにするため、広いリビングや開放的なリビングに設計する方がいますが、熱効率が悪くなる可能性があるので、エアコンの使用量が増加することが考えられます。
電気代が普段よりも、高額になるケースが多いので、設計する上で開放感を得たいのであれば、デザインを工夫することで、印象を変えることが大切です。
空間を広くするあまりに、熱効率が悪くなるケースとしては、吹き抜けの家を作る時などになります。広く感じるデザインですが、エアコンの効きが悪くなるので注意しましょう。
・外から家の様子が見える
開放感を得たいために、デザイナーハウスを室内から屋外の庭を見やすいように設計することがあります。その場合、東京では多くの方が住んでいるため、外からでも屋内が見えてしまう設計になる恐れがあるでしょう。
開放感を得る方法としては有効ですが、間取りなどを考慮した上で、設計を検討することが大切です。
安全性に考慮していない
東京でデザイナーハウスを建てる上で、安全性についても考慮せずに設計してしまうことがあります。どのような注意点があるのか、紹介していきましょう。
・片流れ屋根で雨漏れが発生
デザイナーハウスの中には、デザイン性を重視することで、片流れ屋根で設計を施すことを検討する方がいます。その場合は、雨漏れが発生しやすく、劣化してしまう環境を作り上げてしまう恐れがあるでしょう。
オシャレな演出をしたいのはわかりますが、安全性や長期的な利用を検討するのであれば、片流れ屋根の設計はおすすめできません。
・部屋を広く設計し床が傾く
広い空間を作るために、壁や柱の設置間隔を広げてしまう設計は梁が撓んでしまい、床が傾いてしまうことがあります。床は一度傾くと、床鳴りがひどくなり、歩いていても異常を感じてしまう恐れがあるでしょう。
そのままにしていると、危険な状態に発展する恐れがあるので、設計する段階で注意する必要があります。
奇抜なデザインは売却できない
東京でデザイナーハウスを建てる場合、奇抜なデザインにしたいという方も多いでしょう。しかし、奇抜すぎるデザイナーハウスは、依頼主の好みが反映されているので、売却することができない可能性があります。
機能性や暮らしやすさをテーマに設計した建築物と比較すると、デザイナーハウスは買い手が見つかりにくいので、不人気物件として扱われてしまうのです。
将来的に、売却することを検討するのであれば、デザイナーハウスは奇抜な設計よりも、住みやすい設計でオシャレなデザインを意識する必要があります。
東京でデザイナーハウスを作る場合には注意点を把握しておく
東京でデザイナーハウスを建築するのは、デザイン性も大切ですが、今回紹介した注意点を把握した上で設計を施すことも重要になります。
基本的に、家を建てる上では住みやすさを重視した方が、暮らす上で大切であるため、デザインを意識することで生活の快適さを蔑ろにしないように気を付けましょう。
また安全性を考慮することも、長く住む上で大切なポイントになります。特に片流れ屋根をデザインしてしまう方は多く、劣化しやすく雨漏れの発生が高いので、注意しましょう。
デザイナーハウスを建てるのであれば、デザイン性を検討することは間違いではありません。しかし、その前に住みやすさや安全性は、一番に考えて設計することが大切です。
他にも、こだわりすぎたデザインは、売却する時に買い手が見つからないことも多いので、奇抜な設計にしないことも意識しておきましょう。
機能性が高い設計であれば、買い手が見つかることは多いので、デザイナーハウスを建てるのであれば、機能性を重視して設計を検討してみてください。